竹林寺客殿

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高知県高知市五台山

高知県指定文化財

客殿は大きな入母屋屋根で書院形式の主屋と、切妻造りの玄関、雄大な唐破風造りの車寄せからできている。車寄せは文化13年(1816)の建立で、主屋と玄関は江戸初期、享保20年(1735)に建造されたものと考えられる。主屋は表(南)3部屋、奥(北)3部屋に仕切られ、表3部屋を一つの棹緣天井とし、襖と竹の節欄間で仕切られている。奥西は上段の間で、正面に本床、右手は簡素な天袋、違い棚付きの床がある。西側後ろの1間は優美な形の花頭窓を持つ書院を出し、窓の内側に低い朱塗りの高蘭を付け、小組の明り障子をはめている。この上段の間は藩主のための場所であった。西側と北側には自然の巨石や古木、池を配した広い築山があり、簡素ではあるが、雄大な建物は藩主の他に高貴な人物を接待する建物であった。

竹林寺客殿

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