禅師峯寺梵鐘
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高知県南国市
高知県指定文化財・工芸品
鋳銅で、総高81cm、口径57cm、胴がやや張って裾がすぼまる。重ね餅の形をした笠形の上に直立する竜頭を置き、左右竜頭の上には火焰、そしてそれに囲まれた宝珠がある。乳は4段4列で半数を欠いている。池の間には各区に1行ずつ次の如き銘文を持つ。1区は「徳治三年」、2区には「四月十五日」、3区には「大日寺院主」、4区には「権律師教成」である。鎌倉時代の徳治3年(1308)鋳造の梵鐘である。鎌倉時代の梵鐘には、ほとんど刻銘が存し、本梵鐘も刻銘がある。刻銘にある大日寺は、「南路志」巻90に「大日寺八昔十市村二有、当寺末寺、退転也」とある。権律師は僧の位で僧都に次ぐ。院主は寺院の主のこと。
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