野根街道の清水

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奈半利町

野根山街道は、奈半利から野根山連山を尾根伝いに東洋町野根に至る延長35キロ余りの街道で、奈良時代の養老二年(718年)に奈良の都と土佐国府を結ぶ官道として開設された。以来、海岸線に道路が開通するまでは土佐の国と中央を結ぶ要路とされていた。承久の乱で土佐に流されて来た土御門上皇がこの道を通ったと伝えられるのをはじめ、戦国時代には長宗我部元親がこの道を越えて進軍、藩政時代には参勤交代に利用され、幕末維新の動乱期には中岡慎太郎もこの道を通って脱藩したと言う。多くの民話や史跡が残されており、現在では歴史の道として脚光を浴びている。この街道には二ヶ所の湧水がある。室戸市の岩佐の清水と、この奈半利町の朝休み(休み場)の下にある清水である。奈半利町にある野根山街道西の登山口から、約1.5キロ歩くと「水のみ場」の案内板があり、その傍らに清水が湧き出ており、今もハイカー達の喉を潤している。

(土佐の名水から引用)

野根街道の清水

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