大日寺の清水

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香南市

四国二十八番札所大日寺は竜河洞スカイラインのある三宝山の西麓にある。石段を登って山門をくぐると、手入れの行き届いた静かなたたずまいの前庭が広がる。天平時代(729〜748年)聖武天皇の勅願寺として行基菩薩が開いたといわれ、弘仁6年(815年)弘法大師が爪でクスの大木に薬師如来を彫刻し奥の院を開き、四国霊場に定めたという。この「爪彫薬師」が安置されているお堂脇の岩の下から、大師ゆかりの霊水が湧き出している。この清水は、年中水量が豊富で涸れたことがないというが、あたかも大師の聖徳の無限を物語るようである。また首から上の病気に霊験があると信仰され、ご利益をいただくと穴のあいた石を奉納する習いとなっている。参拝の遍路が喉を潤すほか、地元の茶の湯にもたびたび利用されている。

(土佐の名水から引用)

大日寺の清水

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