轟の滝

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NO9

香美市

「その昔平家一門、伊和三太夫の一人娘玉織姫は、近郷に比類のない美貌を持った機織りの名人でした。ある日玉織姫は川向こうに機織り道具を返しに行ったっきり、夜遅くなっても帰ってきませんでした。姫の身を案じた三太夫は、滝壺に大蛇が住んでいることに思い当たるや、家伝の名刀を握りしめ滝へ駆け付けました。三太夫は激しい憤怒と共に小太刀を口にくわえて、濃藍の滝壺めがけて身を踊らせました。水底には乾いた岩盤の世界があり、姫が父を待っていました。姫は背が高く眉目涼しげな若侍を父に引き合わせ、三日間父を接待しました。友に帰ろうとする父に姫は形見の絹六巻を渡し、惜別の情断ち難くも永遠の別れを告げました。生還してきた三太夫は三年の月日がたっていたことに驚きました。その後、柚の木の山里には平和な日々が訪れ、次第に繁栄していったと伝えられます。」地元に伝わるこのような伝説もさぞやと思わせるほど、轟の滝は見るものの魂を奪うような神秘的なたたずまい。高知県中央部に位置する御在所山の北麓、日比原川の上流でごうごうと飛沫を轟かせている。周辺は地元婦人会により定期的な清掃活動などが行われ保存に力を入れている。平成2年には「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑である。

(土佐の名水から引用)

轟の滝

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