大荒の滝

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NO10

香美市

大荒の滝は谷相山中腹にかかる高さ38mの滝である。周囲10mほどの滝壺があり、ひと山東隣の轟の滝にいた二体の竜が移り住み、この竜が戯れるとしっ風迅雷を呼び、轟音こだまし、周囲の山麓一面荒れに荒れたところから、人々はこの滝を「大荒の滝」と呼んでいたという。なるほど底知れぬ深淵の様が竜のすみかを連想させる。過疎化の進む梅久保地区は、二人に一人が65歳を超え高齢化が著しい。衰退していくふるさとを見兼ね、盆、正月に帰省する若者のため「一つくらい自慢のできるふるさとを」と、たった5人の老人が手でクワを持ち大荒の滝の整備にとりかかった。国道から9キロある林道の整備、林道から滝までの登山道3本の新設、トイレ、ベンチ、丸木橋、標識、看板などすべてが手作りだった。やがて地区の婦人達や町行政も立ち上がり、一躍地域おこしの目玉となり、平成元年には県さとづくり推進大会で高知県知事賞を受賞した。地元では、「大荒の滝世話人会」を作り、駐車場や案内板を整備し、周辺の清掃にも力を入れている。一帯の山々は紅葉が特に美しく、大荒の滝に行く同じ林道から「岩屋の滝」「鶴ヶ滝」も眺めることができ、谷相山の奥深さを味わうことができる。

(土佐の名水から引用)

大荒の滝

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