小金滝

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NO17

大川村

高知県随一の高さを誇る小金滝は、大川村三滝山の西山麓にあり、吉野川上流域の県道17号線沿いの滝見台から眺めることができる。そのスケールの大きさと美しさはいつ見ても目を見張るものがあるが、とりわけ心を奪われるのは冬である。東西から吹き荒ぶ風により、滝はしぶきとなって周辺の楓にかかって凍りつき、朝日に照り映えて黄金のように輝き、氷の芸術を見ているような気分になる。小金滝と名付けられた由縁である。すぐ横に大滝、小三滝があり総称して「三滝」と呼ばれているが、この二つは晴天が続くと涸れるため、いつも見えるとは限らない。その昔、三滝山には三滝寺という寺があり、石鎚山を開いた名僧釈善が石鎚山に移るまで住んでいた。釈善が都において浄業中、禁中より雨乞いの祈祷を命じられて祈念すると、直ちに雨が降ったので、その褒美として美女二人を賜ったが、釈善は僧として心外なりと拒絶し、都を後に四国に渡って三滝山に籠もった。しかしここもまた「女が近くを通るから」と言って嫌い、石鎚山に移り住んだと伝えられている。

小金滝

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