工石山の水
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高知市土佐山
工石山(1179m)は昭和49年6月に工石山・陣ヶ森県立自然公園に指定され、それ以来ハイキングや野外活動など県民の憩いの場として親しまれている。春はアケボノツツジ、シャクナゲが咲きほこり、秋にはカエデ、ハゼ、シロモジといった樹木がブナ、アカガシ、モミなどの原生林の中で鮮やかに彩られていく。鏡川水源の小谷、サイの河原では珍しいブナサンショウウオが生息し、その透き通った水面に四季折々の自然の顔を写しだし、訪れるハイカーの目をなごませている。山内一豊が土佐入国にあたり、この山で一際白く輝く妙体岩を目印に、浦戸湾に入ってきたという伝説がある。以前は麓の集落城からこの岩の側を通って工石山頂へ登る妙体岩ルートが賑わっていたが、道路の整備が進み、登山者のほとんどが赤良木トンネル脇から登るようになった。妙体岩ルートには、味わい深い湧き水があることが知られている。工石山愛好家は時折このルートを選び、心地良い湧き水で喉の渇きを癒す。原生林に囲まれ、壮大な景色を眺めつつ、気分は最高である。