安徳水

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越知町

安徳水は、県立自然公園横倉山(774m)の山頂近くから湧き出ており、昭和59年に「全国名水百選」(環境庁)に選ばれている。近くまで車で上がれるようになっており、最も奥の駐車場から遊歩道が整備されている。鳥居をくぐり、400mほど歩くとうっそうたる杉の古木の中に、平家の守護神熊野権現を祀る杉原神社に出る。この杉原神社横の山小屋脇の山道を100m下りると、杉の巨木の根本に大石があり、その石の下から安徳水が湧き出している。文治元年(1185年)屋島の合戦に敗れた平知盛一門は幼帝安徳天皇を奉じて四国山中を潜幸の後、80余名がこの地に至り、新行宮を営んだ。この湧き水を天皇の飲用水として用いたといわれている。横倉山は、1000余年昔の平安時代末期に修験道場として開山された。以来三獄と呼ばれ、日本48ヶ所の一つ土佐唯一の霊場とされた。安徳水は山伏修験者の清めの行水として使われてきた。現在は地元の平家会によって清掃保全され、湧き水は導入されて登山者の飲用水となっている。

安徳水

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