哨戒任務中の駆逐艦

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高知県の観光戦争と日本軍艦集哨戒任務中の駆逐艦

駆逐艦は船體が極めて輕快な上に高速力を誇る船種であるから神速機敏な點にかけては到底他艦種の追随を許さぬ。故に直接戦闘の外で此の船種の最も得意とするのは先づ哨戒任務であらう。自軍の艦隊が碇泊する根據地の前面遥かに隼の如き駆逐艦が警戒し、空には又哨戒機群が鷹の如き俊眼を以て見張を厳重にしてゐるところは、敵も決して迂闊には近よれまい。よし哨戒機の方はなくとも假に巡洋艦がこの哨戒駆逐艦を發見したとて砲撃圏内に入ってゐなかつたらば、その優れた砲力も何にもならない。要は巡洋艦を見つけた驅逐艦に哨戒と云ふ駆逐艦の與へられた任務を完全に遂行させただけに止まるのである。この駆逐艦(右端116號)は「デント」要目はすべて「エドサル級」と同じである。艦尾兩舷に支柱を以て張出されてあるのは推進器を保護するためのプロペラブームである。この下に左右各1個宛の推進器が廻轉してゐるのである。艦尾の構造から推してこれ等は巳に舊式艦型の譏を免れない。あだかも往年の我が水雷艇によく似た感じを與へる。米國駆逐艦總計295隻内未成43隻である。

哨戒任務中の駆逐艦

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