道は六百

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帝國軍事研究會

道は六百

道は六百八十里     長門の浦を船出して
早や二とせの故郷の   山を遙に眺むれば
曇り勝なる旅の空    晴さにやらぬ日本の
御國の為と思ひなば  露より脆き人の身は
こもが命の捨どころ   身には弾丸きず劍きず
負どもつけぬ赤十字  猛き味方の勢に
敵の運命窮りて     脱ぎし冑を戟の尖
串てぞ歸る勝利軍   空の曇りも今日はれて
一層高き富士の山   峯の白雪消ゆるとも
勲を建てし丈夫の    名譽は永く竭きざらん

柳櫻をこき交ぜし      都の春の朝風に
吹き翻る日章旗は     今日凱旋の我軍を
よろこび迎ふ國民の    見渡すはるか彼方より
歩兵騎兵の粛々と    喇叭の聲の勇ましゝ

勇む喇叭の聲々を      聞く國民は氣もいさむ
いさむ兵士に勇む駒     凱歌の聲も勇むなり
旗も勇めば大砲も      小砲も共に勇むなり
いさみいさみし兵士や     喇叭の聲も勇ましゝ

勇む兵士も戰場に      ありし辛苦は幾何ぞ
霰ふる日も雨の夜も     氷の刀くろがねの
火玉とびくるそが中も     何か厭はん大君の
為と思はばいとゞなほ     喇叭の聲も勇ましゝ
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