土城子の夢

トップページ高知県の観光戦争と日本帝国軍歌集>土城子の夢

帝國軍事研究會

土城子の夢

露營の夢を土城子に      結びも合ず夜の霜
解けかゝりたる皮帶を      締め直しつゝ立上り
明け残りたる月影に      前を望めば水師營
砲壘高く山々を         漣ねて待てる敵の兵
待ちに待ちたる此朝を      二十一日此の朝を
最後となして我が進む      砲弾雨中の其中を
稍烟地雷の其の中を      縦横無盡に駈け廻り
突貫なせば忽ちに        難なく落つる敵の壘
逃ぐるが勝ちと敵兵が     振り向く後に日本刀

前は即ち渤海の       船路操り危くも
跡と白波と落ちけば   又もや射出す村田銃
窮鼠却つて猫を噛む  力も如何にあらばこそ
彼が金城鐡壁と    頼み切りたる砲臺も
端なく落ちて剛慢の   露西亞も眠や覺つらん
夜寒を語る暁に     風心地よく翻へる
御旗仰げば尊くも    我が大日本の旅順口     
四国の観光へ戻る  戦争と日本へ戻る 
高知県の観光へ戻る 帝国軍歌集