輕重輸卒

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帝國軍事研究會

土城子の夢

押せ共押せ共車は行かず   進まぬ荷馬いたはりて
嶮しき坂路深き谷       道なき道を進み行く
五月雨時の沼なす道も    日影もへだつ砂原も
吹雪烈しき山かげも      車をおしつ馬ひきつ
靴は破れつ靴はきれつ     足は傷つき血は流る
雨の夕暮風の朝        十里十二里十三里
暗き内より夜更くる迄も    苦しき勤めつゞけつゝ
疲れに勞れつかれても     安く眠らん隙もなし
等しく兵と召されし輸卒    銃の響きに血は湧けど
わきめもふらず一筋に     糧食弾薬運び行く
人にまされる苦しみありて   はなやかならぬ其勤め

軍は休む時あれど    彼らは休む時あらず
御國の安危に係はる戰  御國の爲めの一言に
其の一言に身を捧げ    あらゆる辛苦堪へ忍ぶ
輜重卒隠れしいさほ    かくれし力人知らず
國に捧ぐるつとめには    優り劣りのあるべきや
輜重輸卒の苦しみ思へ   かくれし辛苦思へ人
かくれし功績思へ人     涙ある人血ある人
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