矛ヶ峰@

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高知県内の伝説

「矛ヶ峰」と聞いても小首をかしげる人は土佐でも多かろう。高岡郡佐川町斗賀野の南端、土佐市戸波との境にある山がそれで、山頂はまるでラクダの背みたいに丸く二つに分れている。標高六百七十五メートル、又の名を虚空蔵山という。そう聞くと「なんだ、あれか」とうなずく人は多いはず。山頂からの展望は実に素晴らしい。北には四国山脈、東は高知市から香長平野、西は須崎港が間近く、南側のふもとには横浪三里が箱庭のように小じんまりとまとまっている。その向うは遠目にも白い波頭の見える太平洋が、さらに晴天の日なら足摺、室戸の両岬まで見える。交通の便も良い。北から西へ、山の周囲を土讃線が走る。日帰りのハイキングには手ごろな山。四季とも日曜日など高知市あたりから繰出すハイカーでにぎわう。山全体が虚空蔵菩薩の霊地とされ山頂にには曲玉みたいな古びた小さな碑が一つ立っている。昔から近郷の人々は春の彼岸の中日、弁当持ちで登り無病息災を祈る。歌人大町桂月もかつてここへ登り、次の一首をものした。

       矛が峰雨より上の岩に寝て、雲にほのめく日を仰ぐかな

矛ヶ峰@

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