醫王山 淸瀧寺

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四国霊場第三十五番札所(新義眞言宗豊山派)

醫王山 淸瀧寺(いおうさん せいりゅうじ)鏡池院

御本尊:薬師如来(國賓)

御詠歌:すむ水を 汲めば心の 清瀧寺 波の花散る 岩の羽衣

所在地:高知県土佐市高岡町丁568-1

縁起:當山は南海無双の靈域にして土州醫王山の中腹に位し、遠く太平の洋を一望に俯睨し、山姿溫雅にして靉々たる瑞氣は滿山を覆ひ、粛々たる靈光は山に沖して瑠璃の光を放ち、梵唄の聲常に絶えず。今を去る千二百有餘年の昔、元正天皇養老年間に行基菩薩勅を奉じて諸國を巡錫し給ひ、廣く衆生を教化せらるるに當り、此の靈地をトして一寺を建立し景山密院、釋本寺と稱せられ、末世衆生の災厄病苦を除き、心身安楽の御誓願を起こし一刀三禮して厄除薬師如来の靈像を刻ませ給ひ、長く當寺の御本尊として安置し給ふ。ついで嵯峨天皇の弘仁年中高祖大師四国霊場御開創に當り當山へ御來錫の砌、鎮守、山王権現の御靈告により、北方、林樹欝蒼たる幽邃の境に聳ゆる靈岩の下に到り給へば心身寂然として淸浄結界の想に佳せられ、直に壇を築き十七日間の御修法を遊ばされ、其の満願に當り呪を誦し金剛杖を以て檀前を突き給へば、不思議なる哉、淸泉滾々として湧き出で靈水瀧をなし、其の止まる處鏡池を現ず。此處に於いて大師は末世世人の為に五穀成就の利益を得せしめんと、閼伽井権現を勧請して此の靈地の祭祀し、寺號を醫王山、鏡池院、淸瀧寺と改め、四国第三十五番の靈場と定め給ふ。殊に平城天皇第三皇子高岳宮眞如法親王は高祖大師の御夢告に依りて、貞観三年御下向遊ばされ、寺門興隆の傍、息災增益の密供竝に秘密灌頂頓覺成佛の秘法を勸修せられ、御留錫一年にましまして求法の為渡天の御志止め難く、遂に翌年長途の旅に御出立せらるるに當り、假令我天竺に身を果たすと雖も靈魂は此の五輪塔下に歸り、永世當山を守護し、末世無餘の衆生を濟度し十方の幽魂を一心法界本年荘嚴の浄土に引導して無上菩提に囘向せんと宣ひ、逆修の賓塔を建立遊ばされ給ひて、當山を永世の御菩提所と定められたる尊き御因縁もあり。

清瀧寺本堂

醫王山 淸瀧寺

清瀧寺大師堂

醫王山 淸瀧寺

清瀧寺山門

醫王山 淸瀧寺 

醫王山 淸瀧寺   醫王山 淸瀧寺

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