別宮山 南光坊

トップページ高知県の観光四国霊場四国霊場八十八ヶ所>別宮山 南光坊

四国霊場第五十五番札所(古義眞言宗)

別宮山 南光坊(べつくさん なんこうぼう)金剛院

御本尊:大通智勝佛(寺傅行基菩薩作)

脇士:十六王子

御詠歌:このところ 三島に夢の 醒めければ 別宮とても おなじすいじやく

所在地:愛媛県今治市別宮町3−1

縁起:當山は四國八十八ヶ所の随一にして、今を去ること一千貳百有餘年前、大寶三年國司越智玉澄公、文武天皇の勅を奉じ、大山祇~を大三島に勧請し大日本總鎮守大山祇大明神と申し奉る。後九年を經て和銅五年大三島の御前と稱し、日吉の郷に大山祇の~を奉祭す、即ち今の別宮明神これなり。往時大三島に御法楽所として二十四坊の梵刹を設けらる。就中、大善坊、中之坊、乗蔵坊、通蔵坊、賓蔵坊、圓光坊、西光坊、南光坊、の八坊を分割して、別宮明神の御法楽所とせられたり。その~地を別宮と稱し今の別宮部落の如きは概ね社寺の敷地にして其規模廣大なりしを天正年間長會我部の兵燹に罹り神社堂塔悉く焼失し、河野家の滅亡と共に寺社領没収せられしが、漸く當山は四國霊場第五十五番の札所たりしを以て、再建し別宮明神の別當として僅かに往昔の面影を持続するに至る。其後慶長五年藤堂和泉守高虎公今治に封ぜられ、築城後祈願所として祭典料を給せらる。次で藤堂宮内少輔深く尊信ありて遂に今の薬師堂を建立せらる。久松家入城以来尚祈願所とし、保護ありて別當職を持続し來りしが、明治維新萬機革命に際し~佛混淆判然の公布に依り、御本地佛として社殿に安置し奉りし本尊大通智勝佛十六王子を當山に遷座し、別宮明神と分離して今日に及ぶ。されば往昔壮観の伽藍は世の變遷に移されたりと雖も、賓に壹千二百有餘年年々歳々遠近數萬の信徒歩みを運ぶ所の霊蹟にして、古義眞言宗派に屬し中本地として秘密の法燈今猶新なり。

南光坊本堂

別宮山 南光坊

南光坊大師堂

別宮山 南光坊

南光坊山門

別宮山 南光坊

別宮山 南光坊   別宮山 南光坊

四国の観光へ戻る  高知県の観光へ戻る