石鐡山 横峰寺
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四国霊場第六十番札所(古義眞言宗)
石鐡山 横峰寺(いしてつざん よこみね)
御本尊:大日如来(行基菩薩作)
脇士:蔵王権現 石仙大菩薩
御詠歌:たてよこに 峯や山邊に 寺たてて あまねく人を 救ふものかな
所在地:愛媛県西条市小松町石鎚甲2253
縁起:當山は二千五百年の昔釋迦如来遊化説法の勝地にして、其の高弟香積菩薩練行の跡峰なり、其の後人皇三十八代天智天皇の四年、役の行者歳參拾二歳にして、大和國大峯山に入峯し練行す。西に錫を飛ばして石鐡山に入山、横峯寺を建立す。當峯は四國第一の高峰にして最も嶮峻なり東南は土佐國に跨り九州の諸島を觀る、西北は中國及び諸島瀬戸内海に浮び最も絶景なり、山相は佛教の三味耶を表して金剛界の九會曼荼羅の菩薩の浄土をあらはし、谷は八方にわかれて胎蔵界の八葉蓮華の佛界を形どる。行者の曰く「山河草木は全く遭耶の直體にして峯の嵐や谷の響は自ら法身の説法なり」と云はれて居る。即ち檀を設けて薦尊すれば釋迦如来、彌勒菩薩、千手観音等の出現ましませども心に叶はず猶も祈願を凝らすに、天地震動して石鐡蔵王権現出現し給ふ、其相忿怒にして、其の勢、大獄の巍として動かすべからざるが如し、行者大いに欣躍措く能はず是れを拝して當山の霊木を持って尊像を等身大に作りて、本尊となし永く當山に安置し鎮護國家の道場として崇む。これ石鐡山蔵王権現なり、此の勝地に常佳と云ふ一字を建て安置す。弘法大師大同年中四國霊場開創の砌り、當山に五色の雲棚引くを見て谿より谿を踏み開き、嶮しきを越えて攀ぢ登り菩薩の浄土と拝し、御修行深く不朽の信仰を此の山と共に傅へんことを念じ、鎭護國家の道場として伽藍を建立し本尊を大日如来として、千手観世音石鐡山蔵王権現等を安置して六十番の霊場となし給ふ。特に桓武、平城、嵯峨、淳和、仁明、文徳、高倉、御鳥羽、順徳、御醍醐の諸帝、御尊信深くましましき、武人としては源氏、平氏の兩将軍を初め、永禄年間には越智通堯氏最も歸依深く掛佛奉納あり、近くは織田、豊公、徳川、福島、加藤、一柳、初め四國、中國、九州の諸大名何れも信仰深く、武運長久を祈り年々に代參を立て峰入りをなし祈願所となしたるものなり。
横峰寺本堂
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横峰寺大師堂
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横峰寺山門
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