石鐡山 前神寺

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四国霊場第六十四番札所

石鐡山 前神寺(いしてつざん まへがみじ)

御本尊:阿弥陀如来(傅行基菩薩作)

脇士:石鐡山蔵王大権現

御詠歌:前は神 うしろは佛 極楽の 萬の罪を くだく石鎚

所在地:愛媛県西条市洲之内甲1426

縁起:當山は今を距る事一千二百五十有餘年の昔、役の行者神變大菩薩の御開創にして、行者自ら彌山の頂上に於いて苦修練行凝然祈誓ありし時本地釈迦牟尼如来及當山の御本尊阿弥陀如来は、往昔の本誓を還念し難化の衆生を濟度せんが爲、迹を現世に垂れ大悲蔵王大権現の尊影を示現し給ふ。此れ則ち我大師兩部神道の芳躅にして、佛道修行の大道場なり。されば古来皇室の尊信厚く延暦年間桓武天皇は、當國の守護に命じ七堂伽藍を創建せさせ給ひ、院號を宣下して金色院と號し前神寺と稱し給ふ。以來勅願所と定め給ひたり、又文徳、高倉、後鳥羽、順徳、後醍醐の諸帝は、佛像經巻を奉納し給ひ堂塔をも造営し給ひたり、亦武臣の信奉篤く河野、土居、得能の諸氏は蔵王尊の銅像を奉納し、豊臣氏及加藤、福島の兩雄共に出陣の際大願成就の祈誓を凝らし、武運長久の守護神とせり。其他全国諸大名の信仰深く殊に西條舊藩主松平家は當山を以て祈願所と定められたり。又更に我宗祖弘法大師は鎮護国家の道場として參籠大護摩の秘法を修し、特に四國霊場第六十四番の札所と爲し給ふ。爾來一千百有餘年、石鐡山、根本道場、金色院、前神寺として庶民の崇敬愈々深厚なり。然るに明治維新大政一變して神佛分離の布令に依り、明治八年始めて縣社石鎚神社を創立せられたり。玆に當山は幾多の變遷に遭遇すと雖蔵王大権現の霊徳は益々輝き、衆庶大磐石の信念は愈々熾んにして佛装精進齊戒沫浴して、數萬の信徒参拝の衆庶踵を接す。毎年七月一日より十日間大祭法要を修行し、特に山上奥前神寺に於いて本尊開扉の供養を執行し、念佛祈願の聲は天を壓する状態なり。

前神寺本堂

石鐡山 前神寺

前神寺大師堂

石鐡山 前神寺

前神寺山門

石鐡山 前神寺

石鐡山 前神寺   石鐡山 前神寺

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