劒五山 彌谷寺

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四国霊場第七十一番札所

劒五山 彌谷寺(けんござん いやたにじ)千手院

御本尊:千手観世音菩薩

脇士:不動明王 毘沙門天王

御詠歌:悪人と 行連なんも 彌谷寺 只かりそめも 良き友ぞよき 

所在地:香川県三豊市三野町大見乙70

縁起:當山は弘法大師の御學問所にして畏くも人皇第四十五代、聖武天皇の勅願に依り行基菩薩の開基なり。天平の昔、行基菩薩諸国巡錫の砌り偶此の麓を過ぎ給ひし時、峻巖の上に奇雲起り靉靆として散ぜざるを見給ひ、乃ち神仙の隠るる所諸佛利生の場所なりと直に登山せられ彌陀、釈迦の二佛を安置して蓮華山、八國寺と號し一夏九十日の間此處に安居し給ふ。此の時に當り聖武天皇勅を下して一基の賓塔を建立して荘田許多恩賜し給ふ。其の後弘法大師登臨し給ひ、樹下石上に坐して經行禮佛の苦行を凝らして弘法利生の誓願を發し給ふ。大同二年歸朝後再び登臨し給ひ、御手づから巖を穿つて道場とし求聞持の秘法を修し給ひし時、五柄の劍天降り全山金色の光を爲して、金剛蔵王権現忿怒威猛の形を現はし、大師に對して宣ふに「此山は三世、如来説法の地、觀自在薩埵度生の砌なり菩薩願くは千手大悲の像を造り伽藍を再興して最上乗の法門を開き普く無縁の衆生を救へ、我又法味を甞て鎭に守護神たらん」と盟約あり、大師即ち神詞を諾して、親ら千手観音の肖像を造り精舎を営みて安厝し、尚蔵王大神顯現の形像を彫刻し給ひて、寶劍と共に安鎭し、更に一院を建て大唐より請來し給ふ所の秘密の霊賓を安置し給ふ。大師再興し給ひしより始めて瑜伽の道場となり法燈絶ゆることなし、抑も此の寺の山號を劍五山と稱する所以は弘法大師求聞持御修行の時五柄の劍天降りしに起因し寺號は八國の訓音、彌谷に近きより斯く稱するに至りしと、然れ共何れの時代よりかは詳らかならず、御學問所と稱するは弘法大師御修行し給ひし舊跡なるが故とす。

彌谷寺本堂

劒五山 彌谷寺

彌谷寺大師堂

劒五山 彌谷寺

彌谷寺山門

劒五山 彌谷寺

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