醫王山 甲山寺
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四国霊場第七十四番札所
醫王山 甲山寺(いおうさん こうやまじ)多寶院 かぶと山
御本尊:薬師如来(弘法大師御入唐の時御母君の御安泰を祈る爲に御彫刻と傅ふ)
脇士:大日如来 毘沙門天王 阿弥陀如来 地蔵尊
御詠歌:十二神 味方に持てる 戦には 己と心 かぶと山かな
所在地:香川県善通寺市弘田町1765-1
縁起:當寺は四國八十八所第七十四番の霊刹にして弘法大師の開基なり。今其由来を按ずるに大師御壯年の御時、善通、曼荼羅の間に伽藍建立の霊地を求め給へるに當山の岩窟より老翁出現ましまして親しく大師に向って、曰く「我れ往昔より此の所に在りて衆生の爲無量の福徳を興へし法輪弘通の聖者なり。汝此の所に堂塔を建立せよ我れ窟財哀愁微護を垂れしめん」と、誓ひ給ひしかば大師歓喜の餘り石を割いて毘沙門天の尊像を彫刻して彼の岩窟に安置し閼伽を供え給ふ。其後弘仁十二年當國那訶郡眞野村山中に満濃池の大工事を興さるるや、刑部丞政眞人濱繼等首として勅命を蒙り、日夜經營督責嚴に至ると雖も曠世の大事業にして人少なく容易に成功せず、諸郡司等議して請願す。即ち朝廷の充許あり、大師勅命を奉じて弘仁十二年五月遂に下向せられ當山の本尊薬師如来を彫刻し、一は該池の成功を祈り一は衆生の除病を禱らる。玆に於て彼の満濃池も忽ちに成功せり。依て其の賞として朝廷より二萬銭の浄財を空海法師に施し給ふ。其御勅施を以て當山の堂塔を建立し薬師如来を安置して、醫王山と號し又毘沙門天出現の地にして、殊に當山の山の勢望自然と毘沙門天の甲胃と等しければ多寶院、甲山寺と稱すなり。
甲山寺本堂
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甲山寺大師堂
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甲山寺山門
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