金華山 高照院 天皇寺
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四国霊場第七十九番札所
金華山 高照院(きんくわざん こうしょういん)古義眞言宗
御本尊:十一面観世音菩薩
脇士:薬師如来
御詠歌:常樂の 浮世の中を たづぬべし 天皇さんも さすらひぞある
所在地:香川県坂出市西庄町字天皇1713-2
縁起:當山は人皇第十二代景行天皇の第五皇子武殻王南海の悪魚を福江に滅してより此處に止まり民を治め給ふ。其の後裔の某、天武天皇の御宇、剃髪して僧となり佛像を彫刻して當山を創建す、本尊十一面観世音即ち之れなりと傅ふ。當時城山寺又は妙成就寺と稱したりしも弘仁年間中興の開祖弘法大師飛錫して、更に修理を加へ伽藍を大成し金華山、摩尼珠院と號し、長寛二年八月崇徳上皇崩御に際し旬日當院に移させられ奉安御追福の典を挙げし其の縁故に依り、、爾來殿宇を設けて御神霊を祀り上下の崇敬愈瑜厚く、歴代の佳僧別當職を奉じて霊威を尊嚴ならしめたり。後北条酉荘城主香川民部少輔の再建せし林田鄕の佛乗寺を移轉して摩尼珠院の舊址を保つに會す。之の佛乗寺は弘仁年中弘法大師の創立にして大唐傅來の尊像を安置せる近郷の舊跡たり、又は其の昔崇徳上皇御守護の本尊を祭れる長命寺とも傅ふ。天正六年長會我部の兵火に罹り修羅の巷を演じ佛尊、烟雲に乗じて去ると記されてあり。宮武源三兵衛行光の家什の薬師如来を安置し天和二年二月改めて高照院と改称し新に堂宇を経営し、寺運好調明治十八年併合せられ幸に此舊址古跡の保存に留意し光輝ある史蹟の堙滅を防ぎ、祖佛先代の遺品を蒐めて爰に再び法燈を煊燿したり。
高照院本堂
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高照院大師堂
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