靑峯山 根香寺 

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四国霊場第八十二番札所(天臺宗寺門派))

靑峯山 根香寺(あおみねざん ねごろじ)千手院

御本尊:千手千眼観世音菩薩(智證大師作)
脇士:不動明王 毘沙門天王(大正五年より別堂に安置す)

御詠歌:宵の間の 妙へ降る霜の 消えぬれば 後こそ鐘の 勤行のこゑ

所在地:香川県高松市中山町1506

縁起:當山は弘法大師及智證大師の御開基なりとの傅説あれ共種々なる考證に依るに、弘法大師入唐前既に當山に巡錫し、霊場開創の砌り一宇を草創し教化を行ひたり、後弘法大師の甥圓珍(智證大師)靑峯の麓に到るに忽ち白髪の一老翁あらはれ告げて曰く、「此の地は觀自在菩薩遊化の霊地にして三谷あり、毘沙門谷、蓮華渓、後夜谷なり。毘沙門谷には行場を、蓮華渓には本堂を、後夜谷には法華三昧の道場を作る可し」と、大師之れを諾し問ひて曰く「翁は何人ぞや」答へて曰く「余は市之瀬明神なり」と云ひ訖て忽焉見えずなりぬ。其の後大師靑峯蓮華渓に到るに襷樹の下に白猴を伴ひ座禅する老僧あり、乃ち大師問ひて曰く「禅師何れより來るや。」老僧曰く、「汝の願望を成さしめんが為日枝より來るなり。汝夫れ勉むべし、勵むべし、吾誓つて汝を守護せん」と、大師、山王権現たる事を知り即ち禮拝恭敬し、看れば、獨り白猴のみありて更に老僧を見ず爾來大師靑峯に到る毎に必ず白猴、欅樹より下り來りて大師の傍を離れずと云ふ。蓋し白猴は山王権現の化身ならん。今存する欅の大木が白猴欅の稱ある所以なり。依つて大師山を闢くに及んで祠を建て山王、市之瀬の二神を祀り以て鎮守となす、と。人皇第五十三代淳和天皇の御宇天長九年智證大師、當山に靑峯山、根香寺を創立し給ひ後白河天皇の勅願所官寺とし當國天台十七檀林中の上級にして、七観音の随一なり。千石千貫の寺領を有す。永正年間以来南海の賊蜂起して兵火の爲に滌盪せらる。然れ共幸に大師親作の本尊等僅に保存するを得たり、之れ明神の擁護、大師の願力なりと、慶長年中國守生駒一正深く霊場の衰徴を歎じ、新に堂宇を造り良田を附し以て香華に供す、後寛文四年當藩主松平頼重堂塔を造営し、寺領を倍加し鎭護國家の祈願所となす。

根香寺本堂

靑峯山 根香寺 

根香寺大師堂

靑峯山 根香寺 

根香寺山門

靑峯山 根香寺 

靑峯山 根香寺    靑峯山 根香寺 

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