南面山 屋島寺 

トップページ高知県の観光四国霊場四国霊場八十八ヶ所>南面山 屋島寺

四国霊場第八十四番札所(古義眞言宗)

南面山 屋島寺(なんめんさん やしまじ)千光院

御本尊:千手観世音菩薩(弘法大師御自作)
脇士:辨財功徳天 婆蘇仙人

御詠歌:梓弓 屋島の宮に 詣でつつ 祈をかけて 勇む武夫

所在地:香川県高松市屋島東町1808

縁起:鵜羽明神の社記に由れば諾冊二尊始めて天降り給ひ、自凝島に八尋の御殿を建てて佳まひ給ひしかば八尋島と云ひしを略して八島と稱す。又高松藩儒梶原景淳の考證に依れば山の客屋宇に似たるを以て屋島と云ふも神代の歴史漠として詳かならざるは遺憾なり、とあり。人皇第四十六代孝謙天皇の御宇天平勝寶六甲午歳、唐の楊州龍興寺の沙門鑑眞和尚來朝の途中八島沖にて難風に遭ひし時八島の守護神鵜羽明神出現し、難風を静めて佛法有緣の霊地なる事を告げられたるにより、和尚は舟を鵜羽の浦に寄せしに婆蘇仙人出現して山の由緒を告ぐ、依つて此の所に錫を止め、一宇の梵閣を建立して十願王像を安置し、華嚴普賢行願品及佛斜利菩提子の數珠を納めらる。後弟子空鉢律師に之れを譲りて奈良の都に上れり。人皇第五十二代嵯峨天皇の御宇、弘法大師勅を奉じて北峯の伽藍を現今の所に移し彼岸中日に一刀三禮して十一面千手観世音菩薩の尊像を彫刻し給はんと誓願し給ひけるに、工未だ成らざるに太陽既に西山に傾きければ獅子の霊嚴に結跏趺座して夕陽に向ひ祈願を凝らし給へば不思議なる哉夕陽再び中天に舞ひ戻りければ彫刻一日に成就し本堂は其夜一夜の建立なり。之を南面山、千光院、屋島寺と云ふ。聖者の神力努力疑ふべからずと傅ふ。大師當山修行の時天より十六文字の額天降り其の文に「遍照金剛三密行所當都卒天内院管門」とあり。此額を仁王門に懸かげけるに龍神夜々此れを奪はんとす。大師之の光景を御覧ぜられ小池を掘り、額を池底に埋め上に小丘を築きて弁財天を勧請して瑠璃の寶池と名づけ給ふ。人皇六十二代村上天皇の御宇天暦年中明達律師當山に登り四天王を安置して五大明王の秘法を嚴修し寶祚延長の祈願を凝らしけるに空中に聲ありて「我は知足天彌勒の寶宮に在り日々此所に影向す」と是實に大師當山に降臨影向して賽者を護念し給ふとの御告げなりと仰ぐべし。

屋島寺本堂

南面山 屋島寺 

屋島寺大師堂

南面山 屋島寺 

屋島寺山門

南面山 屋島寺 

南面山 屋島寺    南面山 屋島寺 

四国の観光へ戻る  高知県の観光へ戻る