咸臨丸

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咸臨丸太平洋横断(萬延元年)

いよいよ品川湾より出航

斯くて前記艦員一行を乗せたる咸臨丸は、萬延元年の正月十三日を以て、品川湾より出帆して神奈川に至り、玆に滞在二日間の後、同月十六日相州浦賀に往きて、清水を汲み込み、同十九日浦賀港を出航して、安房の海を廻り、針路を東北に採りて進航したが、端なくも大風激波に遭ふて、船体の動揺甚だしく進航意の如くならず、心ならずも洋上に在ること三十七日間、漸く二月の二十五日の拂暁に及んで北米大陸の西岸を望み、同日午前中にサンフランシスコの港内に着航し得た。本図は、大風激浪を冐して進航する咸臨丸の勇敢なる姿を遺憾なく描写し得たもので、見るからに当時の状景を追想されるのである。

咸臨丸

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