種間寺

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高知県:NO34

(三十四番札所)本尾山種間寺 真言宗豊山派 本尊:薬師如来
高知県高知市春野町秋山72 駐車場10台

第三十三番札所から八キロ。小川のせせらぎを聞きつつ、田園の中をゆくと「種間」という名にふさわしく、緑の広々とした中に寺が建っている。一段高い所に鐘楼があり、その奥は一面の分譲墓地となっている。この寺の歴史は古く、敏達天皇六年(577)に百済の仏師が四天王寺造営の後、帰国の際に風をさけて寺の近くに寄港した際、彼らが薬師如来を彫って本尊としたという伝えである。しかし現存本尊仏とされている仏像は平安末期の重文指定の薬師如来座像である。渡海の安全を祈願して作る薬師は熊野新宮の木地仏であることを考え合せると、この地を中心にした熊野修験によって、弘められた信仰が容易に考えられる。四国遍路には熊野信仰の影響が強い。特に、土佐には現在でも百三十七の熊野神社がある。徳島と高知を流れる吉野川沿い、物部川、仁淀川とその河口部に集中している。海上を渡って熊野信仰が運ばれてきて、大河をさかのぼって弘布して行ったものであろう。

種間寺

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