小口徑列車砲

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前述の大口徑列車砲は重量の許さざると、遠距離射撃を主とするため、自己の防御装置は不必要であったが、戦況によつては戦車と同様、自衛防護の設備をし、中口徑の火砲を装備した装甲列車砲を要するのであるが、このものは容易に製作し得るので、大戦用も相等使用せられたのである。戦後も戦車の発達と共に、比較的有力なる火砲を装備し、運行間でも容易に射撃し得るやうな便利な装甲列車砲も製作せられてゐる。列車砲は他の移動式火砲と異なり、その行動範囲が鐡道軌道上に限られるので、その運用法も自ら異なるのである。即ち一度軌道の敷設せられた地に出れば、その大なる運動性を利用し、如何に遠距離の地にも容易に陣地變換を實施し得るやう、以上述べた火砲車の外弾薬を積載せる弾薬車、観測具を装備せる観測車、その他動力車、屬品車等戦闘に必要なる一切の器材を積載せる車輌を以て一列車を編成し、機關車に依り牽引し、随時随所に進発し得るやうにせられるものである。その運用法の細部に關しては、各國共次々に新型のものが製作せられるので、未だ一定した方式は定まつてをらない。

小口徑列車砲

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