装甲自動車③

高知県の観光戦争と日本軍艦集>装甲自動車の走行装置

一、      四輪車 普通の自動車では四輪中後方二輪が起動輪となってゐるだけであるが、前方二輪をも起動輪とすれば重さの大した増加なしに、餘程運動性を増加することが出来る。

二、      六輪車 六輪車の普通の型式は、前車輪は四輪車の場合と同様に動力を受けず、後車輪を二本に分けて起動軸としたもので、必要に應じて後四輪に左右別々に無限軌道を懸けることができるやうになつてゐるが、近時は前軸にも動力を傅へ、或いは等距離に三軸を設け、おのおのを起動軸としたいはゆる六輪起動式も用ゐられ、ますます運動性を増加して来た。

三、      半装軌車 これは通常前車軸を孔軸とし、單に操行装置をもたせただけで、後車軸に相當する部分を無限軌道式としたものである。

四、      装軌式 地上を直接轉動する車輪を一も持たず、無限軌道のみで走る様式のものである。装甲自動車の路外の運動能力は、四輪車、六輪車より半装軌、装軌車に至るに従って優つてゐる。

五、      装輪装軌併用車 これは車輪式と無限軌道式との兩方の装置を持ち、道路上を走るには車輪により路外運動の必要な場合には車輪の代りに無限軌道を使用するもので、装輪式と装軌式の利益を兼ね供へてはゐるが、機構が複雑となり重くなる缺點がある。

装甲自動車③

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