野戦用架橋用器材

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架橋用器材

この器材には舟橋と架橋とがあり、その構成は橋脚材料、橋床材料を主とし、漕舟用具その他所要の器具を付属してゐる。橋脚材料としては、舟橋には鐡舟を、架柱橋には架柱を用ふる。蓋し鐡舟は吃水及び水深さへ適当であれば、流速の大小及び河底の性質如何に拘らず、何時でも橋脚とすることができて、然もその設置が極めて簡単容易であるからである。架柱もまた結構簡易で、その設置迅速容易なるからである。舟橋は鐡舟を等間隔に並べて、その上に橋床材料を設置したもので、水深約五十センチ以上の、流速約二・五○メートル以下の河川なら、河底の性質如何に拘らず架設することができる。架柱橋は二本の柱に横桁を取付け、その上に橋床材料を設置したもので、水深約一・五○メートル以下、流速一・五○メートル以下、河底が平坦堅固である場合に架設せられる。それで野戦部隊渡河用の軍橋は、大部分は舟橋で、河岸や河床中の水深の浅い部分には架柱橋が用ひてある。橋床材料は橋桁、橋板その他で、舟橋、架柱橋どちらにも共通である。漕舟用具は操舟機、櫓、水桿等で、操舟機に就いては既に説明した通りである。その他は橋礎材料、錨、架設用器具等である。本器材にはその運搬の方法に依って、駄馬積載の器材、車両積載の器材等があり、通過物の性質に應じてそれぞれの強度を有するものであるが、同一器材をもつて結構した軍橋においても、橋脚舟、架柱の間隔を短縮し、または桁、板等の數を増加する等の手段に依って、橋梁の強度を更に増加し得るので、野戦部隊は勿論、大型戦車をも通過せしむることができる。特に大河に架橋用として特殊の架橋器材があるが、運搬、架設等は前述のもののやうに軽易、迅速にはできない。應用材料に依る橋梁架設修理器材は、現地で蒐集した材料をもつて作業するための器材で、挺身騎兵、歩兵斥候、その他小部隊渡河用の軽易渡河器材に就いては既に述べた通りである。

野戦用架橋用器材

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