果して数百種の爆薬が必要か

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火薬の初めから現在まで

かやうに多種の爆薬が必要なりや、爆藥発達の過程において種々の物を生じたのか、これには前に述べた各種特徴を利用する外に、重大なる意義があるのである。何となれば将来國を賭する戦においては、莫大なる爆薬の需要を覚悟せねばならない。例を近きに取れば、欧州全戦役間、交戦各國の製造數量は實に驚くべき額で、その概數を見ると、英国:277、700瓲(外国より輸入せるものを含む) 獨國:449、194瓲 佛國:558、580瓲(外国より輸入せるものを含む)の如くで原料問題も多分に考慮する必要があるからである。芳香族硝化物系の黄色系茶褐藥が如何に優秀であるからとて、これのみに依ることは勿論不可である。あらゆる原料を選択し、爆藥を作り適当の使用によつて戦争の目的を達成せんとするは当然であらう。液体空気爆薬は空気を零下百九十四度まで冷却して液化し、その内の窒素を揮散せしめ、酸素の濃厚なるものとなし、これを炭素粉に吸収せしめたもので、時間の経過に従ひ蒸発する不便はあるも、無盡蔵の空気を原料とする點は確かに力強さを感ずるものである。

果して数百種の爆薬が必要か

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