信管の機構と作用の大要③

高知県の観光戦争と日本軍艦集>信管の機構と作用の大要③

弾丸と信管

前者の方は高空に行くと気壓が低下するので火が消え易くなるから、特別の顧慮の下に構造せられるが、前述の曳火信管と大同少異である。機械信管は一つの時計で、発射と同時に動き始め、所望秒時の後に撃針で雷管を衝くやうになつてゐる。このほか信管は取扱及び弾丸飛行中の安全装置が大問題で、若し砲身内で誤って炸薬に點火することがあれば、大切な大砲を自分の弾丸一発で破壊し、大なる損失を招くことになる。これ等に對しては極めて綿密な研究が進められてゐるが、その苦心の跡を窺ふべき程度に詳細に亘り記述する余裕を持たないのを遺憾とする。

信管の機構と作用の大要③

高知県の観光へ戻る  戦争と日本へ戻る 
昭和初期の兵器へ戻る