弾丸の運動①

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弾道

撃ち出された弾丸に付いては、第一弾軸周における運動、第二重心周における運動、第三重心の運動とに分けて考へる事ができる。第一は旋廻運動であつて、長弾では弾軸周に旋廻を與へなければ、落ちるとき尻餅になる等不定の状態を呈するから、砲身内に或る傾を持って刻まれてある溝、即ち腔綫に弾丸に附してある銅の帯を食ひ込まして、旋回運動を與へることにしてある。旋廻運動の速さ即ち旋速は、口径、初速、傾角に関係するものであるが、一例を採れば小銃級では一分間二十三萬八千回、野砲級では一萬五千七百回といふ速いものである。第二は重心周の運動であるが、弾丸は飛び出すと空気抗力を受ける。空気抗力は弾丸の形状、その向き、速度、空気の状態等種々なものに関係を持ち、面倒なものであるけれども、速さが増加すると急に増大するものである。

弾丸の運動①

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