南海地震の化石

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高知県安芸市

大山岬

海岸の近くでは、波が海底の岩盤を削って、表面を滑らかにした波食棚と呼ばれる地形や、崖にぶつかって駆け上がった波が削ったノッチと呼ばれる崖のへこみや、割れ目に入り込んだ波がその周りの岩石を削って、最後には大きな洞窟になった海食洞と呼ばれる地形ができます。約100年おきに発生する南海地震が起こるたびに、高知県東端や西端の海岸は高くなること(隆起)が知られています。地面が高くなると、それまで海面下にあった地形も海面から顔を出すようになります。そして波によって削られてできた波食棚、ノッチ、海食洞といった特徴的な海成浸食地形が波の影響を受けない高さにまで持ち上げられています。このような海面から離れて顔を出してしまった(このような現象を離水といいます)海成浸食地形は大地に刻まれた南海地震の化石と言うことができます。離水海成浸食地形は室戸岬のものが有名ですが、大山岬にも見事なものが揃っています。大山岬で最も大きい海食洞の入口は、その前に建っている二階建ての喫茶店とほぼ同じくらいの高さと幅をもっています。

南海地震の化石

南海地震の化石

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