木下由里の墓

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高知県安芸郡北川村
野根街道
お由里さんは絶世の美女と噂も高く、佐喜浜の寺田という庄屋に嫁ぎ、一年余りの甘い生活のあと可愛い子供が生まれたが、産後のむりがたたったのか病にかかり乳飲み子を残したまま泣く泣く実家に帰らされ、愛児を慕いながら短い一生に終止符が打たれたのは文政四年(1821)の事である。しかし恋しいのは後に残した乳飲み子。幽霊になって夜ごと乳を飲ませに佐喜浜に通った。この建てられた墓石には、子を想う母の怨念がこもり墓石をさすると、上天気のときでも雨が降ると言い伝えられている。その雨は遠い里に心ならずも残してきたあどけない乳飲み子に対する断腸の別離の涙であろうか。
(看板引用)

