種間寺:重要文化財
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高知県高知市春野町
彫刻
木造薬師如来座像(一体)
本尊薬師如来は四尺六寸の座像で、百済国の仏師の作といわれる。昔聖徳太子難波の地に四天王寺を草創の際、韓国より数名の仏工を迎えられたが、造営事終わって帰途に就くとき、風浪の難に遭いこの浦に漂着したので、海上一路平安を祈願して彫刻してこの
寺を創めたと謂う。本寺は本尾山朱雀院種間寺と号す。昔は胤間寺と記した。用明天皇時代の草創にかかる。「十訓抄」第六に日く、土佐国胤間寺という山寺有り、件住僧を当国の在庁相語いて我大般若書写の大願あり汝助成結縁すべし、傍輩共にも語りて書すべしと契て年へけり。其後全く用途を沙汰するに及ばず、然れども此僧善縁のしかるべきことを悦て自力を励し漸々其功を終りけり。よって件の在庁に彼御経こそ出来て候へ、用途は後々にも給べし、誂へかかせたる輩多く侍り。今におきては先供養をとぐべしと云ければ、願主悦て供養を述べるとき、俄に迅風出来て彼経を巻て悉く虚空へ吹上げて聴聞に来り、集る道俗あやしみをなす所に、暫くあり経巻白紙となって落たる大文字の四句の偈ばかり此紙に顕現せり。其文に云。
所在地 |
高知市春野町 |
管理者 |
種間寺 |
指定年月 |
大正二年八月二十日
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