高知城天守閣
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高知城
天守は本丸の北東に、三層六階、白亜総漆喰塗込めでそびえたつ。最上階に望楼の廻縁があり、望楼式天守と呼ばれる古式な型だ。解説書等は四層六重と記す。これは一階と二階境目の腰庇屋根を数えるためである。しかし腰庇屋根は南と西側半分には廻らず、一・二階、三・四階、五・六階と各二階ずつが同一平面で重なり、また各二階ごとに支柱が構成されているので、三層六階とするのが正しい。一豊時代の天守は享保十二年(1727)に焼失。現存天守は延享四年(1747)八月、当初の礎石と土台位置で、慶長当時のまま再建した。江戸中頃に創建当初の姿を再現した、大変珍しい建築である。麓から大棟までは六十三メートル。中層に大入母屋、その上の唐破風と黒漆の望楼、扉が天守全体の印象を引き締め、優雅な姿を見せている。また一階の石段と接する二面には忍び返しがあり、城郭らしい装飾で仕上がっている。
(名城を歩くから引用)
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