水雷戰隊の猛進

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果しなき洋上の陽も巳に水平線上から全く没し、宵闇次第に迫らうとするとき、礫の如く猛進して行く水雷戰隊。水雷戰隊は數個の驅逐隊を以て編成され巡洋艦が旗艦となつてこれを指揮統率する。防禦力の薄弱な驅逐艦を以て編成されてゐる水雷戰隊が夜襲を最も得意とすることは當然のことである。勝れた速力と優つた魚雷力を以て夜暗に乗じて奇襲する捨身の戰法、しかも必ず敵を倒さずば巳まぬ緻密周到な行動。水雷戰隊は主力艦隊にとつて最も大きな夜の脅威でなくてはならぬ。3萬噸の巨體に36糎又は40糎の威力を載せ警戒怠りなく航行中の敵主力艦隊の眞只中に向つて、銘刀の鞘を拂つて敵大軍に飛び込んで行つたあの白虎隊の如く、奮迅的猛襲を敢行する水雷戰隊は實に勇壮極まりなきものであり、これぞ勇敢機敏を以て自負する我等日本人の傅統的精神と最もよく合致したものであらう。この寫眞の先頭を切るのは水雷戰隊の旗艦神通で以下これにつづくは麾下の各驅逐艦である。

水雷戰隊の猛進

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