理科学兵器の発達

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この種の兵器は最も時代の先端を走っている最新最鋭の兵器であって、将来発展の余地も又最も広遠なものがある。かの著しく精度と速度を要求される高射砲の指揮用具の如きは、電気連動式を採用し、又近時盛んに宣伝されている砲兵情報用具中の音源標定機、パノラマ写真機、潜望鏡式経緯儀、各種測量機械の如きも、又通信機材たる有線、無線の電信電話は勿論、秘密通信の不可視光線応用や、光電話等一としてこの種兵器の応用にほかならないものはないのである。電送写真、電視装置も逐次軍用化の道を進みつつあって、写真は既に要図、諸表の報告電送に利用せられ、電視も又遠からず、戦線の状況を後方の軍司令部に手を取る如く見得るように、発展するでしょう。以上は殆ど補助兵器に属するものである。

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