木造大威徳明王像

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高知県高知市五台山

像高145.3㎝。六面六臂六足で水牛にまたがる姿であらわされる五大明王の一尊で、中央の手を胸前に組み、左右の第3指を立てて合わせる檀陀印を結び、他の手には右に剣、棒を、左に戟、金輪をとる。頭上に焰髪をからませた三面をひとかたまりにあらわすのは変わっている。ヒノキの寄木造、彫眼の彩色像で、忿怒の形相をはじめ体部のおだやかな肉付け、浅い衣文の彫り口などに藤原様の作風を強く残し、複雑な形姿をみごとにこなした鎌倉時代の作。わが国では大威徳明王を文殊菩薩の化身だとの説があり、本尊との関係が考えられる。

木造大威徳明王像

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