木造釈迦如来坐像
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高知県長岡郡大豊町
像高133.5p。中尊の左に安置される。右手をまげて掌を前に五指をのばし、左手は膝上に掌を上にして第3,4指を軽くまげ、右足を上にして結跏趺坐する。肉髻を高く頂部を平らにつくり、大粒の螺髪を切り付け、瞳に墨を入れ唇に朱をさし、衲衣を偏袒右肩につける。ヒノキの一本造、彫眼の古色像で、首はやや猫背でずんぐりした体部に落ち込むようにつくられ、頭部を前に突き出した古様なつくりである。胎内に仁平元年(1151)薬師堂建立と結願者の名が墨書されていることから当初の本尊薬師如来であり、現中尊と阿弥陀がその作風を同じくし、本像の光背と阿弥陀の光背が同じで中尊の光背が古いことから、いつの頃か現中尊と入れ替わったものと考えられる。
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