吉良跡

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高知県高知市春野町

土佐戦国の世、吉良氏は三千貫を領した「土佐の七守護」の一人でした。しかし1500年頃から吾南をめぐる戦国の風雲は激しくなり、1540(天文九)年頃にはすでに北からの本山氏に滅ぼされています。しかしその本山氏も1563(永禄6)年には長宗我部元親の軍勢に追われます。城の支配は吉良、本山そして長宗我部氏と変わっていきます。城跡は、標高111.2mの詰ノ段(北嶺)を中心とする北曲輪群と、111.5mの南ノ段(南嶺)を中心とする南曲輪群にわかれます。厳しい切岸に囲まれた詰からは、堀立柱建物跡や周縁部に柵列も発掘されています。南北両曲輪の周辺には多くの曲輪群や、何条もの雄大な堀切群、それに畝狀竪堀や竪堀群の遺構がそのままに中世城郭の姿を伝えています。山下には二ノ塀や三ノ塀などの地名を残す土居跡や、家臣団の邸跡、寺院跡もある数少ない貴重な中世の史跡です。

吉良跡

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