朝倉城の井戸
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高知県高知市朝倉
朝倉城跡
この井戸は、詰めの段から北西へ一段下がった所に残存している。南国市の長宗我部氏の居城である岡豊城でも、詰の段と二の段との接続部に井戸が設けられており、同じような配置である。山城では、水は食料とともに籠城のときの生命線であるので、水源の確保のために井戸を掘り、その井戸に上屋をかけてきびしく管理していた。地元の古老の言い伝えによれば、井戸は渇水期でも枯れることはなかったという。井戸水は、朝倉城が廃城となった後には、農業用水として重宝がられていた。現在の井戸は、昭和二一(1946)年の南海大地震で周りの石積みが崩れたために地元の人々が積み直したものである。
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