土佐神社國賓鯰尾鉾

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土佐神社にある鯰尾鉾は奈良朝又は藤原時代作とも専門家に鑑定されているけれどもこの章に掲ぐ此の鯰尾鉾は鯰の如き形状をなせるものにて稀世の珍品であって國賓指定にならんとしている、鯰尾鉾のことは延喜式の式社に儀杖に使用のこと古文書にあれども全國に遺品なかりしが当社にのみ存せりこれは青銅の鉾であるが銅の質は前記二社の青銅鉾に劣っているやうで粗製で所々に小穴がある。奏氏が土佐神社へ寄進したもので長さ二尺九寸五分、幅廣き所にて五寸、狭き所にて四寸あり口の直径二寸五分あって鯰髯が左右にあって意匠が凝してある、柄は開いた口中へ差し込むことになっていて尾はそっている。武器として作ったものにあらず祭典の儀杖の装飾として鋳造せられたものである、日本全国に唯一の遺品なりとして珍重せられている。

銅鉾

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