土佐の古墳

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原始時代の美術は多くは古墳より発掘せらるる。元より古墳その物は美術ではないが其の石廊の内の羨道や玄室は建築的構造を有し、その内の石棺や陶棺や土殖が列べられて美術的副葬品があるので稚拙ながらも美術の一部門に加へられている。土佐の古墳は単純なる圓塚である。大抵は雨に崩壊するが発掘せられ副葬品は散乱して俗に塚穴と呼ばれその遺品は祝部土器破片にて曲玉、管玉、耳環、太轡、鏇、大刀の類之に次いで居る。土佐の古墳の発掘されたる場所は主なるもの三十餘箇所にして長岡郡、土佐郡、香美郡が中心となって居る。これはその地方の文化の早く開けたるに依つたであらう。

土佐の古墳

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