貴族美術(時代の大勢)
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而して寺院以外の土佐の建築彫刻に関係せる人々を尋ねるに元正天皇の和銅七年三月諸國配流遠近の程を定め土佐は配流國中の遠流の國とせられこの國に流刑に處せられたるものの中にて神社建築に關するものを挙ぐれば奈良朝時代にありて淳仁天皇天平實字八年天皇淡路に遷されたる時皇嗣なりし池田親王は多く馬を集めて異圖ありとの廉にて土佐に流される。親王は天武天皇の御孫に当たる。土佐に下國して香美郡徳王寺村王子に仮居したまひたる由にて現今の村社なる金峰神社は親王を奉祀し尚同村にある若一王子宮は祭~天照大神にして相殿は池田親王である。この項につきては後章神社の條に詳述する。
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