大社造

トップページ高知県の観光高知県の美術>大社造

神社建築

然るに此の建築は屋根が低くて不便であるから此の構造はだんだんと進んで屋根を高くすることを工夫し側壁を作るやうに多くの柱を四壁に取り付け屋根を高くし更に床下を透すこととし入口は左方に取り階段を設けた。これが下図の如き太社造であって土佐ではその神社の祭神の多くが出雲系の神が多いから此の太社造は上代に於いて多く神社建築として使用せられたことが想像せらるる。茲に純粋な太社造の建築の特色を云ふと一、屋根の形が切妻造で妻入りになってをること。二、床も壁も板張りであること。三、入口が左にあることである。この太社造が出雲に起こったより考ふれば國津神なる出雲に居った民族に依って作られたものであらう然るにこの妻入りの建築は大きく見えぬ缺點もありいろいろの関係から切妻を側面に廻して入口を變じて平入りとする。

大社造

トップページへ戻る  高知県の観光へ戻る 
高知県の美術へ戻る