流れ造
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神社建築
然るに佛教が渡来してその寺院建築が始まって曲線式建築が移植せられて一躍して土佐にも七堂伽藍の制による偉大壮厳なる高塔樓閣が各地に建てられたのであるが神社建築は佛教建築の影響を受けて直線式に曲線を混じて飛鳥時代より天平時代に入りて流れ造や春日造に発達した。流れ造は下図の如く神明造の切妻の平入の前面に向拜をつけた形式であって屋根と向拜とが聯絡して一つの屋根を流したやうになってをる。即ち片流れの屋根で側面から見ると其の曲線が頗る気持ちがよく日本趣味の発現で淡泊潚酒の趣きがあって土佐の神社の本殿の大多数は流れ造である。
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