豊楽寺薬師堂D

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霊場札所の美術

二には本堂四面の外椽の欄干に沿い四角なる束柱を建て軒先の支柱とし四隅の隅木を支ふるに四本を用い更にその間に外椽の欄干に沿い二本宛を建て總數十二本にて軒先の支柱となせしを見苦しき故その後世添加せしものを取除き向拜の部分の二本のみ残した。三には正面の向拜は本堂と時代を異にし後世の添加なれば取除かんとせしも参拝者が向拜あるを便とするを以て内務省の意見に基づき其の儘にして置いた。四には本堂の正面見付に各々二枚の腰板附格子戸ありて見苦しき後世の劣作なる上に其の左右に各々二枚の唐戸あり、更に本堂側面に各々二枚の唐戸ありてそれ等は何れも後世の作にて上下框、豎框、中棧、中堅棧等を施せる繁雑なるものなりしを藤原時代の様式なる板唐戸とし簡素古雅の美を発揮せしめた。

豊楽寺薬師堂@

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