豊楽寺薬師堂G

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霊場札所の美術

八には入母屋の部分の懸魚をいの日懸魚とした。この懸魚のみは藤原式ならず鎌倉式である。而して次に明治四十三年大修理後の現存せる本堂の構造につき詳述すれば、この堂は藤原時代建築の特色を発揮せしものにして当國の内務省特別保護建造物中にて傑出し優美高尚閑雅である。枌葺七間四面の單層で屋根は入母屋造にて棟は箱棟となり兩端の棟飾りに古朴なる鬼板があって其の下方左右は千鳥破風で上端に優美なるいの目懸魚を表はして内側にさす束を用いてあるが四面の柱の高さと屋根の太さとの比例權衝、千鳥破風の太さと曲線及び屋根全体との調和等は頗る整齊完備し建築の粹を発揮している。

豊楽寺薬師堂@

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