豊楽寺薬師堂

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霊場札所の美術

然して四方の隅棟が下方に至るに従いて漸層的に外上方に弧線狀に反りたる外觀は頗る結構優美を極めたるものにして感嘆に價して軒先の反りが激しい。用材は杉の良材にて柱は向拜柱二本を除き直徑一尺五分の圓柱のみにて身舎の周囲に二十本を建て内陣の周囲に十二本を用いて柱頭には舟肘木を乗せてあって四面の柱頭の舟肘木は藤原時代の特色を現はしている向拜は南面し九尺四面にて向拜柱は方柱二本よりなり柱頭は三つ斗にて繪様肘木にて桁を受けている。向拜の虹梁の面は唐草模様の浮彫にてその上方に三柏葉の紋を刻せる蛙股がある。これは藩主山内氏が修理の時に取り替えたものであろう。

豊楽寺薬師堂①

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