絵画と書道

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當代に於ける絵画の著名なるもの殆んど現存せず、佐川町乗臺寺に巨勢金岡の筆と稱する不動尊の軸があるけれどもこの佛畫は絹地頗る新しく描写の手法も金岡の特色を有してをらぬ。幡多郡平田村延光寺に巨勢金岡の筆と唱ふる笑不動の軸がある。金岡は清和天皇以来醍醐天皇まで五朝に仕へて光仁、宇多兩帝に召され紫宸殿の賢聖障子の檜を描き更に清涼殿並に仁和寺に馬の檜を描きて妙手と呼ばれし名家なれども遺作はない。延光寺の佛畫も寺傅として傅へられしものにして後世の作なりといふが信に近い。當國には空海の筆と稱する佛畫が多数あるけれども多くは後世の模倣によれる作品であるから省略する。

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